2026.02.16
CURATION FAIR Tokyo

秋に京都で開催されたCURATION⇄FAIRが今度は東京のkudan houseで開催
アートもさることながら、このkudan houseの建築を見に行きたくて東京へ
新潟の豪農・大庄屋の流れをくむ山口萬吉は明治30年生まれで、20歳前に米国へ渡り8年間勉強して帰国
その後「耐震構造の父」といわれる内藤多仲(東京タワーの設計者)と知り合い、加えて木子七郎(愛媛の萬翠荘=ばんすいそう)、今井兼次(日本のガウディ紹介者)という当時のトップクラスの建築家たちが設計に携わりkudan houseの建設に着手
萬吉は芸術感性に優れ、家具や建具装飾にも強いこだわりがあり、外観よりむしろそうした内装に多くの見るべきものがありました
大正15年1月に着工して2年の歳月をかけて竣工、たくさんの使用人とともに萬吉が暮らしていたそうです
戦争が激しくなり、東京大空襲のときもこのkudan houseは鉄筋コンクリートで施工されていたので消失を免れ
終戦後はGHQ将校の居宅に使われてたり外国政府の関係機関に賃貸されて、昭和38年からやっと山口萬吉の子息が使用できるようになりました
90年もの間、激動の時代を乗り越えて現存する、アートな空間に魅了されてしまいました
こんな家具、建具装飾を作り出す技術や職人が今でもいるとしたら何としても作り続けてほしいという気持ちでいっぱいです


CURATION FAIRに展示された数々のアートもその空間に置かれてまた魅力を増していたように思えます
展示作品の中に小兵でバイトしていた新里明士さんと中井波花さんの作品を見つけました
彼らの作品もkudan houseで異彩を放っており、我が子の作品に出合ったようにうれしかったです。

新里明士

中井波花