ぎやまん陶|漆のような美濃焼の食器なら㈱カネコ小兵製陶所 ぎやまん陶|漆のような美濃焼の食器なら㈱カネコ小兵製陶所

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ぎやまん陶とは?

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「ぎやまん」とは、江戸時代から明治時代初めにかけて用いられたガラス製品を意味する外来語です。

ガラスのような透明感と、漆器を思わせる深みのある風合いをやきもので表現し「ぎやまん陶」と名づけました。圧倒的な存在感をもち、どんな料理に合わせても、料亭のようなワンランク上の上品さを演出できます。

2008年の発売開始以来、国内のみならず海外でも多くの注目を集める、小兵を代表するシリーズです。2020年からは土岐市ふるさと納税の返礼品にも選ばれるなど、地域に貢献するシリーズにもなりつつあります。

ぎやまん陶の特徴

漆の溜め塗りのような風合い

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漆の溜め塗りのような風合い

ぎやまん陶最大の特徴は、まるで漆の溜め塗りのような奥行きのある色合いと、ガラスのように繊細な透明感が共存する滑らかな光沢です。この風合いを出しているのは美濃焼の伝統的な釉薬「飴釉」。
顔料の配合が本当に難しく、釉薬を知り尽くした釉薬屋さんとともに試作を重ね、2年半かけて完成させました。

日本古来の伝統的な菊のかたち

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日本古来の伝統的な菊のかたち

中央から美しく伸びる放射線状の花びらの線は、熟練の職人技によって作られます。ぎやまん陶のガラスのような透明感は、焼成中に流れた釉薬が溜まる濃淡によって生まれますので、凹凸を計算しながらの型つくりは気の抜けない作業です。
型を掘るには片面だけで3日、完成には1週間ほどの時間を要します。ミリ単位の細かい作業で彫り進められた型が、気高く凛とした佇まいを生み出します。

還元焼成で日常で使える磁器に

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還元焼成で日常で使える磁器に

ぎやまん陶の焼成は、1,300℃の高温でなんと12時間もかけてじっくりと行われます。窯内の酸素供給を制限した「還元焼成」で、普段使いのできる丈夫な磁器にしています。磁器は吸水性がほぼ0%、料理の汁がしみこまず、食洗器や温める程度の電子レンジも使用可能です。
還元焼成は通常、微妙な色を出すことが難しくなりますが、釉薬に工夫を凝らして、これまで表現できなかった色合いや質感を実現しました。

STORY
-ぎやまん陶が
生まれるまで-

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「漆器のような歴史と美しさを感じる器、しかも、丈夫でじゃぶじゃぶ洗える器がいい。」
これがぎやまん陶の開発コンセプトです。

漆器は日本伝統の美しさがありますが、電子レンジや食洗器が使えないなど、日常の食器としてはハードルが高く、手入れも大変。

徳利の窯元である小兵の新たな挑戦として、これまでにない”新しい美濃焼”に挑戦したいと思ったとき、「丈夫で使い勝手も良い磁器で、漆器の光沢を表現できないか?」と思いつき、開発を始めました。

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光沢のある釉薬として目をつけた飴釉は、非常に繊細で量産には向かないといわれていました。
(安定的な生産が難しいため、巷では「飴釉を扱うと窯元がつぶれるよ」といわれるほど!)

濃度が濃いと溶けて流れてしまったり、薄いと発色せず黒くなったり。
陶芸家が「50個のうち1個か2個、自信作ができればいい」と使う釉薬だからです。

当初サンプルで5個焼成したところ、3個は良品だったので「意外と簡単にできるのでは」と思ったのもつかの間、100個の試作品のうち、98個は不良という結果に。

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諦めようとも思いましたが、新興国からの廉価な輸入品が増えていたこともあり、「製造が簡単な商品はすぐに模倣品が生まれる」と考え、開発を続けました。

土や焼成温度を変えたり、釉薬の塗り方や濃度、窯の火の当たり方を変えたり、食器の底の形を修正したり……。
2年半もの間、何百回と試行錯誤を重ねるうちに、やっと成功する器が3個になり、5個になり…と徐々に増え、今の安定的な生産体制ができるようになりました。

いろんな形状を試作する中で日本の伝統的な菊型の皿を焼成し、窯から出した磁器がガラスのように見えた、あの興奮は忘れられません。

完成してからも、施釉技術と品質の向上を追求しています。

世界で愛用される
ぎやまん陶

DIOR本店でも販売

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DIOR本店でも販売

ぎやまん陶は2010年よりフランス・パリのDIOR(クリスチャン・ディオール)本店でも販売がスタート。
世界中で知名度が上がっています。

パリの一流レストラン、Le Grand Restaurant(ル・グラン・レストラン)のシェフ、ジャン=フランソワ・ピエージュ氏にも愛用されており、「ピエージュ氏のデザートといえば、ぎやまん陶にのせられたブランマンジェ」といわれるほど、有名な一皿となっています。

“世紀のディナー”のフィナーレを彩る器に採用

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“世紀のディナー”のフィナーレを彩る器に採用

ぎやまん陶が世界に広く知られるきっかけとなったのは、2012年に開催されたシャンパンの世界最高峰ブランド「ドン・ペリニヨン」主催の晩餐会です。

この晩餐会には各国からVIPが招かれて、“世紀のディナー”とも称されました。

一夜限りのイベントでメインシェフ務めたピエージュ氏は、ディナーの最後を飾るデザート皿としてぎやまん陶を使用しました。

ぎやまん陶は160皿注文され、各国のVIPの目に触れることとなりました。

ぎやまん陶の種類

茄子紺ブルー(なすこん)

日本古来の藍染の色をやきもので表現したもので、深い藍色と菊型の白いラインがひときわガラスを連想させます。清涼感が食欲をそそり、特に初夏から秋にかけての料理に適した色味です。料理だけでなくデザートにも合い、用途は果てしなく広がります。

漆ブラウン

漆器を思わせる深みのある風合いをやきもので表現しました。何層にも重ね塗りすることで生まれる漆独特の艶やかな赤茶色は、ガラスと間違えるほどの輝きをもち、盛った料理がいっそう映えます。特に白い食材がよく似合い、日常の器としてもハレの器としても使えます。

利休グリーン

美濃焼の伝統である織部釉を現代風にアレンジ。抹茶茶碗の底に溜まる深い緑の色合い。茶道の祖でもある利休の名を、つつましく纏っています。
黄色の料理や食材を乗せると特に映え、普段使いとしてもハレの器としてもいっそう料理を引き立てます。

墨ブラック

まるで漆の溜め塗りのような奥行きと、ガラスのように繊細な透明感が共存する、滑らかな光沢が持ち味のぎやまん陶の新シリーズ。濃淡で表現する、日本人の美意識が生んだ墨色の世界。無駄をそぎ落とした水墨画のような風合いは、禅の心にも通じます。